校正と校閲の違い

 「校正」と「校閲」は、同じような意味に感じてしまいがちですが、厳密にはどのように違うのかご存知でしょうか?

 校正は主に、著者の書いた原稿と印刷所で作られた校正刷りとを見比べて、著者の原稿にそって正しいものにするのに対して、校閲は、書かれた文章そのものの内容が正しいかを確認して、その誤りを正すことだといえます。

 校閲は広辞苑では次のように定義されています。
「しらべ見ること。他の人の文章・原稿などに目をとおして正誤・適否を確かめること」

 広辞苑の定義にもあるように、校閲では原稿の書かれた内容が事実と合っているかを確認します。確認することが多いのは、歴史事項、文学作品名、人名、化学・科学などの数値の確認です。

 これを書籍などの出版物やインターネットから調べて確認します。その際、事実と書かれている内容が異なる場合、原稿に事実と異なる旨を記載し、書籍などをコピーしてゲラに添付します。

 人名などは、「斉藤」の「斉」と「斎」など、インターネットでは簡略した文字を使い、実際は難しい字のほうだったということがよくあるので、実物や表紙の写真を確認できるような情報源を探します。

 その場合、書籍などの出版物や、インターネットを利用します。インターネットで確認できる場合は楽なのですが、インターネットで確認できない場合は、近所の図書館などへ行って書籍を探します。

校閲で大切なことは、信頼できる情報で確認することです。

 数値のデータなどは、最新のデータのほうが良いので、書籍よりも速報性の高いインターネットはとても便利です。大抵の調査内容は、検索エンジンや、ウィキペディアで確認すれば、すぐに分かることが多いです。

 しかし、個人が記したものの場合、出典が書かれていないことが多く、どこから入手した情報かがはっきりせず、うろ覚えで間違った情報を書いている人も中にはいます。

 その情報を頼って間違えた情報を出版してしまうと大変な損害を与える恐れもあるため、きちんと確認することが大切です。

 そのためには、インターネットでは、公式サイトなどのデータを確認します。または、直接書籍や百科事典を読んで正しいことをチェックします。

 とはいえ、聞いたこともない単語を、いきなり専門書の中から詳細を見つけ出すことはできないので、基本的な知識や情報が載っている書籍のアタリをつけるために検索エンジンを使うことはよくあります。